TIPSその8
「FIXBOOTコマンドを実行してパーティションブートセクタが壊れた場合の修復方法」
●注意●
ここで示す操作は中・上級者向けのものです。初心者向けではありません。ここで書かれた内容を理解できない場合は、絶対に操作しないでください。間違えると取り返しのつかない結果になる恐れがあります。
Windows 2000/XP/2003の回復コンソールにあるFIXBOOTコマンドは、壊れたパーティションブートセクタを修復してくれる便利なコマンドですが、パーティションブートセクタの壊れ方によっては、本来のパーティションのファイルシステムを誤認して、間違ったファイルシステム用のパーティションブートセクタを書き込んでしまうことがあります。
例えば、本来はFAT32あるいはNTFSのパーティションなのに、FAT16やFAT12のファイルシステム用のパーティションブートセクタが書き込まれることがあります。
こうなると、そのパーティションにアクセスしても、文字化けしたフォルダやファイルが表示されるだけで、本来のデータにアクセスすることはできません。パーティションブートセクタの示すファイルシステムと実際のファイルシステムが矛盾するために正常にデータを表示できなくなっているのです。
困ったことに、FIXBOOTコマンドには、ファイルシステムを指定するオプションがありませんので、自動的にFIXBOOTコマンドが認識したファイルシステムを受け入れるしかなく、このようにファイルシステムを誤認しても、それを修正する手立てがありません。いったん間違ったファイルシステム用のパーティションブートセクタを書き込んでしまうと、それを元に戻すことも、正しいファイルシステム用のパーティションブートセクタを書き込むこともできません。
この状態で、間違ってもCHKDSKやScanDiskなどのツールを使ってファイルシステムを修復してはいけません。パーティションブートセクタのファイルシステムに合わせてデータ領域のファイルシステムまでが書き換えられてしまいますので、永久にデータが回復できなくなります。
このような状態になった場合は、「フォーマットされていないというエラーメッセージが出るパーティションの修復方法」を参照して、パーティションブートセクタを回復してください。パーティションブートセクタのミラーが無事であれば、元通りに回復することができます。
(by ITAYA)
これで修復できない場合はハードディスク修復/データ回復サービスをご利用ください。
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