FAT32はFAT16を拡張して最大2TBまでの容量を可能にしたものですが、実際にはWindows 9xで最大128GB、Windows 2000/XP/2003/Vista/2008/7で最大32GBまでしかフォーマットできません。これはフォーマットできないというだけで、他のツールなどでフォーマットしたパーティションは最大2TBまで認識できます。
Windows 2000/XP/2003/Vista/2008/7で最大32GBまでしかフォーマットできないのは、これ以上のサイズならNTFSを使ってほしいということでしょう。実際、FAT32はNTFSに比べると、耐障害性、セキュリティ機能などが劣り、今日ではあえてFAT32を使う意義は薄れています。小容量ではパフォーマンスが高い、Windows以外のOS (LinuxやMac OS) からのアクセスが容易というメリットはあるのですが、Windowsだけで使う分にはNTFSを使う方がメッリトが多いでしょう。
Windows 2000やXPの頃は、Windowsが起動できなくなったときにNTFSパーティションへのアクセスが困難だったため、FAT32を使えばいざというときにデータの取り出しが容易というメリットがあったのですが、VistaやWindows 7ではシステム回復オプションで容易にNTFSパーティションにアクセスできるようになりましたので、もはやFAT32の存在価値はほとんどなくなりました。
外付けハードディスクでは、今でもデフォルトでFAT32でフォーマットされた状態で出荷されているものが多いため、そのまま使っている人も多いと思いますが、できればNTFSで使うことをお勧めします。convertコマンドを使えば、FAT32の状態からデータを保持したままNTFSに変換することもできます (convertコマンドの使い方は、コマンドプロンプトで "convert /?" と入力してください)。
(続く)
コメントする