ハードディスクは消耗品ですので、使っている内に必ず壊れます。したがって壊れる前にバックアップが肝心です。
ハードディスクのバックアップという場合、システムのバックアップとデータのバックアップとを分けて考える必要があります。
システムのバックアップは再インストールすれば済みますので必ずしも必要ではありませんが、OSのインストール、アプリケーションのインストール、ドライバのインストール、更新プログラムのインストール、設定のし直しなどで、手間と時間がかかりますので、システムを丸ごとバックアップしておけば、ハードディスクを交換してバックアップしておいたシステムをリストアする方がはるかに簡単で、すぐに使えるようになります。
システムのバックアップには、VistaとWindows 7なら標準機能で「システムイメージの作成」でシステムを丸ごとバックアップできます。XP以前のWindowsの場合はこの機能がありませんので、「LB イメージバックアップ 10」(http://www.lifeboat.jp/products/ib10/ib10.html) などのソフトを利用します。
この際注意することは、バックアップ先をシステムと同じハードディスクにしないことです。同じハードディスクにしてしまうと、ハードディスクが壊れた場合、バックアップも使えなくなります。別のハードディスクにバックアップするかDVDなどの外部メディアにバックアップを置いてください。
システムのバックアップはそう頻繁に行う必要はありません。システムに大きな変更を加えた時などに行います。
一方、データのバックアップというのはご自分で作成したWordやExcelなどのデータ、メールデータなどになります。インターネットからダウンロードしたデータなど、なくなっても再度ダウンロードすればよいものはバックアップする必要はありませんが、二度とダウンロードできないものはバックアップの対象になります。これらのデータは失うと二度と取り返しができないものですので、頻繁にバックアップする必要があります。できれば1日に1回はバックアップしましょう。
データのバックアップを手動で行うのは面倒ですし、ついつい忘れてしまいがちですの、自動的にバックアップするのがよいでしょう。
自動的にバックアップしてくれるソフトが市販ソフトやフリーソフトなどにたくさんありますので、ご自分に合ったものを選べばよいでしょう。あるいは、Windowsの標準機能にあるxcopyコマンドとシャットダウンスクリプトを組み合わせて行うこともできます。シャットダウンスクリプトについては http://itaya.corso-b.net/TIPS/TIPS22.html を参照してください。